朝に家を出ると二本松には正午前に着く。これならくろがね小屋温泉まで普通に歩けば２時間なので、塩沢温泉からのルートで行くこと にした。調べると簡単な沢歩きコースもあるとのことで、プチ沢登り用に足ごしらえも持っていくことにした。
<7/14>
タクシーで登山口まで行き、昼食を食べてから出発。
スキー場の横を通り過ぎしばらく歩くと馬返し分岐。沢はここから入るのが普通だが、はじめは１か所の滝以外はあまり見どころはないとのこと なので、三階滝までは山道を行くこととした。
１時間近く歩き、三階滝への分岐を下っていく。かなり降りると先に滝が見えてきた。しかし最後に河原へ降りる道がわからない。左手上に上が る踏み跡が見えたのでそちらへ上がっていくが、あまり道っぽくない。そのうちに踏み跡もわからなくなり、右へ強引に上がっていった。滝から少 し離れたところを巻いて上がっていくと水際に道っぽいものが見えてきたのでルンゼを強引に降りていきようやく道に戻ることができた。
道を上がって一つ目の滝を巻き、二つ目の滝に出る。この
滝を上がるのは一番難しいらしい。左へ上がって巻き、三つ目の滝を見て巻き上がる。河原に降りて、足ごしらえをして出発。ここからが短いが核心部らしい。水量も多くなく、楽しく歩いて行ける。小滝をどんどん上っていくが、 小さな釜のへつりで妻が足を滑らせて水にはまった。またしばらく歩くと相恋の滝に出てきた。
うしろ左上には屏風岩がそびえている。時刻が遅いためか、人影は見当たらなかった。さて、どうして越えたらよいだろうか。右から上がって水 流の上のテラスに上がり水流越しに左へ上がれば、と思ったが、右の乾燥している岩を上がり始めると小さなホールドや足場が豊富で、そのまま意 外に簡単に上がることができた。妻も確保なしで簡単に上がってくる。
少し歩くと右に八幡滝。ここで沢から上がる。靴に履き替え湯を沸かしてコーヒーを飲み後片付けをするともう３時過ぎ。４時までにくろがね小 屋だとのんびりできない。
沢沿いの道を歩き、開けて奥岳からの道と合流するとようやく小屋に着いた。４時を回ったところだった。
泊りの人は結構多いがまだ少し余裕がある感じ。食事は２部に分かれてだ。早速かけ流しの風呂に入り汗を落とす。外に出てビールを飲んでのん びり。
食事は名物らしいカレーだ。おかわりは、半分と言った私よりも２／３と言った妻の方が少なかった、と妻がブツブツ・・。
<7/15>
夜は薄明の間は星が見えていたがガスがかかってきて夜中は見えなかった。明るくなると晴れてきて、朝は外に出て立ち入り禁止の源泉方向の写 真を撮る。
朝食を食べて７時前に出発。峰の辻まで上がると山頂が
見えてきた。上空は曇っていて、右手に上がっていくとだんだんとガスの中。稜線に出るとガスに包まれて景色は見えなくなった。さてどうしよう。のんびり行っても昼前までに下山だし、鉄山まで往復して来よう。ザックを置いて左手に落ちる急斜面を見ながら馬の背を越 え、少し上がって山頂。上には気象観測の装置があった。景色は全く見えないのでガスの中をすぐに引き返す。途中で小屋に泊まっていた前日沢登 りをした人たちとすれ違う。今日は縦走ではや山頂まで行ってきたとのこと。
戻っていくとガスが少し薄れ、右手の沼ノ平が少し見えてきた。おおっ。すごい景色だ。立ち止まって写真を撮っているとガスがどんどん薄く なってきた。
分岐まで戻り、ザックを持って山頂に向かう。なだらかに上っていき山頂直下にザックを置いて上まで登る。ゴンドラ経由の人も多いので人がさ らに増えた。
山頂では遠くの景色も一部見えて満足。下に降りて湯を沸かしコーヒーを飲んでいるとさらに晴れてきたので、牛の背まで戻ってもう一度沼ノ平 を見ることにした。底は白く、やはり火山の風景は素晴らしい。もう30分１時間早く来ていればこの風景が見られずに降りてしまっただろうと思 うと、遅出の運の良さに感謝。
風景を満喫し、山頂直下に戻ってザックを持ち出発。あとは大勢の人とすれ違いながらゴンドラ山頂駅まで降り、ゴンドラに乗って下山した。 15時半のバスまでのんびりし、岳温泉に降りて宿泊。
翌日は二本松でレンタサイクルで智恵子の生家などを観光して帰宅。